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23日 5月 2021

見えないロス

前回のブログで「能力とは努力の積み重ね」だ、と書きました。

できない人は努力が足りないと思っていて、私の教室では生徒に努力をしてもらうことで、できないことを減らしてもらっています。

 

「努力が足りない」という言葉、言われていい気分はしないのかな、とは思います。

でも誤解しないでほしいのは、「努力が足りない=人格否定」というつもりはないということです。中には一部、性格の問題で怠けている人もいるでしょうが、そんな人には関係のない話です。頑張れるんだから頑張ろう、という気持ちで「努力が足りない」という言葉を使っています。

…こう書いてみると、言い方に改善の余地があるのは明白ですね。気を付けなくては。

 

努力はしているんだけど…と思う人もいると思います。そんなこと言われるのは心外だ、と。そういう風に思う場合、見えないロスがありすぎるのかもしれません。

 

小売や飲食の世界では廃棄ロスと機会ロスという2種類の損失があります。

廃棄ロスは文字通り捨ててしまうことで、賞味期限の切れたお弁当などをイメージすれば分かりやすいです。

機会ロスは、例えばコンビニでハーゲンダッツのチョコレート味を買いたい人がいて、F店では在庫が切れていたためS店に買いに行ったとします。この状態をF店の立場で見れば機会ロスということになります。

 

チョコレート味がないならストロベリー味を買ってくれればよかったし、ハーゲンダッツではなくPB商品を試してくれればよかったのですが、残念ながらS店に行かれてしまいました。

当然ですがこのお客さん、「店長さん、僕はハーゲンダッツのチョコレート味が欲しかったんだけど、品切れだからほかの店に行きますね」などとは言ってくれません。

 

なので、この機会ロスは見えないロスになります。

見えない、気づかないロスは、反省できません。反省できなければ改善できませんし、改善できなければ成長できません。

勉強の世界にも、こんな見えないロスがたくさん存在しています。

 

例えば小学校などで、漢字の宿題が出されたとします。ある漢字を10回ずつ書くようにという課題だとして、この課題は何のために出されたのでしょうか。

先生が「どうしても誰かに漢字を10回書いてほしい」と思ったわけでは、絶対にないでしょう。生徒たちにその漢字をしっかりおぼえてほしいからです。

 

10回書きさえすれば後はどうなってもいい、と思っているのなら、考え方を改めましょう。

10回書くという行為は、ここではおぼえるための手段として用意されています。その手段を目的ととらえてしまうことに問題があります。

手段を目的化してしまったために、10回書くという行為のここでの意味を見失っているので、その行為がすべてロスになってしまうんです。一見するとほかの子と同じように宿題をしているので、努力しているように見えますが、そう見えてしまうことで問題が根深くなっています。

 

ほかに、関連性や法則性を無視して毎回力業での暗記に頼ろうとするのもよくないです。

 

前回も書きましたが、3文字の単語をおぼえるのに、毎回毎回「1文字目の候補が26とおり、2文字目も26とおり、3文字目も26とおりだから…17,576とおりの組み合わせか」と思っていたらさすがに難しいですよ。

 

airという単語を知っているとしたら、そこにhがつけばhairです。さらにcをつければchairになりますよね。

4文字の単語の綴りは、26の4乗で456,976とおりの組み合わせからランダムに決められているわけではないです。

5文字の単語では11,881,376の組み合わせができることになりますが、その中から正解を選ぶのはさすがに難しいですよね。いや、難しくしてるのはどこのどいつだって話ですけど。

関連性や法則性があるものは、それを利用して楽におぼえるべきです。

 

楽をするべきところでしないというのは大きなロスです。苦労しているだけに、それがロスだとは認めたくない人もいるかもしれませんけど。

 

以前「ばんそうこう」を漢字で書いたところ、さすが先生をやってるような人は違うと感心されました。特に「こう」の字。

でもこの漢字、実は「絆創膏」ですから、高の下に月を書くだけです。おぼえてしまえば何てことないですよね。高いの下に月、小学生でもすぐに書けるようになります。

 

普段漢字を使わない外国の人だったりすると、一画目は中央最上部から、全体の20分の1ぐらいの長さに垂直な線を降ろす…などという感じで気が遠くなるような暗記の仕方が必要かもしれませんが、日本人ならすでに知っている漢字と関連付けて5秒もあれば習得できます。

先ほどの単語の綴りと合わせて、おぼえればおぼえるほど暗記が楽になっていく例だと思います。

 

ほかに、基礎ができていないのに応用をやろうとするのもロスが大きい行為です。

be動詞も一般動詞も分からなければ、現在進行形は無理です。その状態で過去進行形がどうとか、考えるだけ時間の無駄です。無駄なんですが、難易度の高い挑戦であるため、これも一見すると努力のように見えてしまうんですよね。

 

勉強法の話とは少し違いますが、以前「姉のテストをすべて取ってあるので、妹には直前にそれをやらせています」という方に会ったことがあります。

点を取ることだけを「目的」と勘違いしてしまったために、テストで間違える可能性を必要以上に下げてしまい、貴重な反省と成長の機会をロスしてしまった例です。

ここでも「点を取るための努力」のように見えてしまうことが、かなり厄介な問題ですね。

過剰な甘やかしのために、本当に多くのことができなくなっている状態でした。

 

こういう方は本当に必要な支援を受け入れないことも多く、この状況の改善はなりませんでした。支援が必要なところにこそ支援が届かないことがとても多いです。もどかしいというか歯がゆいというか、自分の無力さを感じます。

 

最後に、見えるほうのロスの話もします。

遊びすぎたり、さぼりすぎたり、怠けすぎたり、だらけすぎたり、まあ、誰にでも身におぼえのあるような話です。私にもたくさんあります。

こっちは解消しやすいですよね。何とかしていきましょう。

 

アルファベットは26文字。

大文字と小文字があるので、全部で52文字です。

小学校の3年生で習うとして、その後、4~6年生の3年間で復習できるはずです。

1年あたり約18文字ということは、20日に1文字おぼえれば、中学校入学時には完ぺきにできているはずです。

 

中学生でアルファベットをおぼえていない人、ハッキリ言いますが努力が足りませんよ。

この場合、「努力だけは認めて」と言われても、努力だけは絶対に認めません。

tagPlaceholderカテゴリ: 2021年

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