おかげさまで開業から6周年を迎えることができました。
新カリキュラムを導入した中1と中2は半数以上の生徒が学年上位20%以内に入る好成績を収め、唯一の中学受験生は5倍(女子)の倍率をはねのけてみごと大宮国際中に合格するなど、今までになく順調な一年だったと言えます。
新学年へ向けてのお問合せも少しずついただき始めて、7年目も好調なスタートが切れそうです。
ここまでの結果が出たのは、当然ながら生徒の頑張りのおかげです。
こんなに厳しい塾なのに、みんな嫌な顔一つせず(嘘)本当によくやっているなと、他人事のように関心してしまいます。
この一年は、生徒たちの驚くべき成長を何度も見せつけられることの連続でしたが、そんな中で見えてきたことがあります。
成績を上げるためには、まずは勉強というものを自分のこととして考え、自分の責任で頑張ることが絶対に欠かせないということ。
そして、それができるかできないかを分けるのは、性格というか根性というか、そういった精神的な部分なのではないかということです。
性格が行動に出て、行動が習慣になり、習慣が結果を生むと考えれば、当然なのかもしれません。
性格が成績に関係あるというと、「人間性に問題があると成長が見込めない」と言っているように思われるかもしれませんが、そうではありません。そこに問題があると分かったのなら性格の面から正していけばいいだけ、ということです。
「決意」というのは、そういうことをすることだと思っています。
具体的に問題になるのは、自分の弱さを認められない性格や、何でも他人のせいにする性格、我慢ができない性格です。
できないということを認めること、その原因が自分にあると認めること、そしてそのことを克服するつらさに耐えること。
それらができなければ成長はできません。
ほかの人にできることができなくてつらくても、「一般人とは違うからそんなこと目標にしてない」などと言って自分をごまかしてしまうのは良くありません。
できるけどやらないんじゃなくて、できないんです。情けないかもしれません。恥ずかしいかもしれません。でも、そこから目を逸らし続ける限り、成長はできません。
そんなときこそ、自分自身を見つめて戦うべきです。弱さを認めることこそが、強い自分への第一歩ですよ。
保護者の方の中にも、残念ながら我慢のできない方が存在します。
13年も14年も何の努力もしなかったのなら、その問題を解決するのには時間がかかります。ところが、子どもの能力を下げることには10年以上も耐えてきたのに、それを改善するのには半年も耐えられないという方が、本当に存在しています。
下げるのは楽でも上げるのは大変ですからね。
大変なことから大人が逃げれば 子どもは真似します。
子どもは天才とかいうような、くだらない甘言に踊らされてる暇はありません。
みんな天才だったら誰も苦労しませんよ。みんな天才じゃないから努力してるんです。そのぐらいのこと、言われなくても気づくべきです。
現実に立ち向かえないとき、人は現実以外に目を向けることになりますが、できない人間が語る夢や理想ほど虚しいものはありません。
夢とか理想とか、そういう言葉は現実から逃げるために語るものではありません。戦えない自分を、フワッとした耳触りのいい言葉でごまかすのは、支払うあてのない空手形を切り続けるようなものです。
どこかに暖かくて柔らかくて優しい世界があると夢想して、通過儀礼を避けたまま永遠の幼年期をすごすような生き方は終わりにしましょう。
自分と真剣に向き合うのは大変なことです。みんなにできることが自分だけできなくて、格好悪くても、恥ずかしくても、みっともなくても耐えてください。そう感じたときこそが成長のチャンスです。
つらいときこそ、自分を信じるべきです。
耐えるべきときに逃げてはいけません。
できないことから目を逸らしてはいけません。
自分に嘘をついてはいけません。
一人では無理だとしても、一人じゃなければ大丈夫なはずです。
そんなときは私が必ず力になります。
私と一緒に、耐えてください。
(追記:書いている途中から気づいていたのですが、この文章、ほとんど自分に向けて書いています。ボツにしようか迷いましたが、私と同じように弱い誰かの役に立つかもしれませんので残しておきます。)